■四年生ニ学期■
当小学校では「画像を使わず文字(テキスト)だけでフラッシュを作る」…という目的で授業を進めてきましたが、
ゲームではなくアニメだけなら、すでにほとんどのノウハウはこの時点で身に付いているはずです。
あとは、なにをどう動かしたいか…
それをどのようにフラッシュで表現するか…というアイデアを練り上げるだけです。
ですからフラッシュでゲームを作る予定がない方は、
この段階でイラスト作成の腕を磨いた方がいいかもしれません。
しかし、そのためには画像(イラスト・写真などの)を扱っておくことが必要ですので、
触りだけでもやっておきましょう。
文字を画像の代わりとして使ったときと違うのは、「透過色」を指定しなければならないことだけです。
まず、下のふたつの画像を右クリック⇒名前をつけて画像を保存でフォルダ『syougaku』に保存してください。
保存したら、ファイルリストで右クリックしアイテムを追加⇒ファイルでそのふたつを、
ID0001=sample1.bmp
ID0002=sample2.bmp
として加えます。
文字の場合は、文字以外の部分が透過されていましたが、
画像の場合は、透過したい色をR・G・Bで指定しなければなりません。
ID0001は「白」を透過色にしました。
ID0002は、左上のドットボタンをクリックして、左上の角の色を透過色に指定しました。
そのふたつをイベントリストに↓のように追加します。(中心位置は共に中央)
透過具合を見るために「プロジェクトのプロパティ」で「背景色」のR・G・Bを255・255・120に変更します。
プレビューしてみましょう。
UFO(ID0002)は、ID0001より深度が深いのに、ID0001の透過した部分では隠れずに見えています。
ID0001の透過色を「黒」(R・G・B=0・0・0)にすると↓こうなります。
透過色を指定しなければ当然↓のようになります。
◆ぼかす◆
では、イベントリストの画像0001のサイズを2にしてください。
次にファイルリストのID0001を↓のように変更します。
プレビューすると↓こうなります。
UFOが月の手前を横切っている感じに演出できました。
注意:にじみ強度は0から255まで設定できますが、効果を得るには30ぐらいまでで充分です。
あまり大きくすると、プレビュー時のファイルのチェックに時間がかかり、フリーズを起こすことさえあります。
「アンチエイリアス」は、透過色に指定した色に近い色の透明度を上げることによってぼかす…と考えてください。
写真などを加工すると、際まできれいに背景色で塗ることが困難なため、
「アンチエイリアス」の「色の範囲」で調整します。
左が「色の範囲0」で、 次が「色の範囲10」、 その次が「色の範囲40」です。
アンチエイリアスを大きくしすぎると、写真の中の背景色に近い色も透過されてしいます↓。
「にじみ」では違った効果が得られます。
↓は「にじみ強度30」です。
sample1やsample2のような塗りつぶし画像だと、アンチエイリアスでは均一に透過されてしまって、境目をぼかす効果はありません。
でも一応効果を確認するため、UFO(ID0002)の方をアンチエイリアス=255で透過してみました。↓
(黒い■は、モニターするために置いてあります)
透過色に指定した薄茶色に近い灰色が大きく透過されているのに対して、
窓の白があまり透過されていないことがわかるでしょう。
特殊な効果を狙わない限り、
「にじみ」はイラスト向き、「アンチエイリアス」は写真向きと覚えていいでしょう。
◎プロジェクトファイルsample42.pfl
二学期はこれで終了です。