■三年生一学期■

 三年生から、新しいフラッシュに取りかかります。

 この学年の作業が、当小学校の課程で最もハードだと思われますが、
オリジナルのフラッシュを作るようになると、こうゆう作業の繰り返しですので頑張ってついてきてください。
 

 その前に、今までの制作過程で疑問に思ったことがあるのではないでしょうか。
 二つ以上の画像を動かすときは「ロールバックよりスプライトを勧める」と書いてあったのに、
スプライトは一回しか使わず、ロールバックは三回も使っています。

一回目は、雲を単純に動かしましたが、これは単にスプライトと比べるために試したことでした。

二回目は、空が次第に暗くなるところに星を浮かび上がらせ、
三回目もやはり、暗くなるのに合わせて山も暗くしたのでした。

 つまりロールバックは、スプライトのように単独行動させるというよりは、
何かに合わせて連携行動をさせたいときに使うわけです。
 また、一年生三学期でも示したように↓、同じ画像を団体行動させるためにも使えます。


 まとめると、スプライトは単独行動、ロールバックは(他との)連携行動・(複製との)団体行動。

 こう書くとロールバックの方が便利なような気がしますが、
スプライトは独立したタイムラインを持っているという強みがあります。

 どうゆうことかと言うと、↑のロールバックを使ったフラッシュをスプライトにすれば、
ルートのタイムラインでいつどこででも何度でも動かすことができるわけです。
 戦闘ゲームで、火花が上がるシーンを思い浮かべてください。
独立したタイムラインを持たないロールバックだけでは再現することは不可能です。

 以上のことを踏まえた上で、新しいフラッシュを作ります。
 どうせなら、パラフラのまだ使っていない機能を使ってプロジェクトファイルの土台を作ってしまいましょう。
 まず、パラフラを開いた直後の左上が(新規)の状態で、ファイル⇒プロジェクトのインポートを選択してください。
 ↓のような画面が開くので同じように設定し、ファイル名は『…』をクリックし保存場所からstudy.pflを指定します。
IDは空白のままで結構です。


 インポートボタンを押すと、ファイルリストが↓こうなっています。


 見慣れたファイルリストですね。
 これで、■や★などをまた最初から作る手間が省けました。

 ただ、ID0011にスプライト「昼と夜」が増えています。
ではそれを反転させ、プレビューペインの「スプライトを編集」ボタンを押し、プレビューしてみましょう。
 背景が白くなっていますね。
タイトル文字も白文字にしていたため、見ることができません。
 なぜそうなるかと言うと、プロジェクトのプロパティが、「新規」のままだからです。

 ファイル⇒プロジェクトのプロパティを開き、サイズを320×350、背景色を黒…とstudy.pflと同じように変更しましょう。
 スプライト「昼と夜」は、study.pflと全く同じようにプレビューできるようになりました。
 違うのはイベントリストの最初のイベントのフレームが1になっていること。
スプライトには、ロード画面まではくっついてきません。

 以上の作業をしたことで、いままでオボロゲだった「スプライトには独立したタイムラインがある」
…という意味が、半分くらいは理解できたのではないでしょうか。
 ちなみに、スプライト「昼と夜」は始めから320×350だったので、
プロジェクトのプロパティでサイズを変更する前にも
「スタート」ボタンが隠れるようなことはありませんでした。

 次に一年三学期のときにダウンロードしておいたsample13_2.pflもインポートしますので、
保存していなかった人は↓から、ダウンロードしてください。

◎プロジェクトファイルsample13_2.pfl


 プロジェクトのインポートを↓のように設定し、ファイル名はsample13_2.pflを指定して、インポートボタンを押します。


 ID0012にインポートされました。
スプライト「花火」の編集画面でプレビューしてみましょう。
今回初めてダウンロードをした人は、そのスプライトのイベントリストで
ロールバックがどのように使われているか、確認してください。

 このスプライトを使って花火を作ろうというわけです。
大輪は大変ですので、ここでは三輪にしておきましょう。

 まず、ファイルリストにスプライトID0013 を作り「三輪」と名前をつけます。
 次にそのスプライト「三輪」の編集画面に入り、スプライト「花火」=ID0012をイベントリストに追加しましょう。
 ↓のように設定します。



 出来上がったらそれをコピーして、フレーム31と61に貼り付けます
 変更箇所は、フレーム31のスプライト0012の「角度」を描画位置・移動先共に45にし深度を1にする…
 フレーム61の深度を2にする…です
 プレビューしてみましょう。
でも、全然花火に見えません。

 ここでロールバックの登場です。
 フレーム31にロールバック-28を入れ、それをコピーし、ずれたことによってできたフレーム33に貼り付けます。

 次に、フレーム31からフレーム5をドラッグして複数指定してから、コピーします。



 それをフレーム35に貼り付け、さらに39にも貼り付けます。
 しかしコピペをしただけでは、「深度」を変えることはできないので、
イベントリストの深度欄は上から0121212になってしまっています。
 それらのイベントのプロパティをひとつづつ開いて、上から0123456になるように修正しましょう。

 しかしこのままでは、いつまでも繰り返して再生されてしまうので、
フレーム43に「アクション 何もしない」を30フレーム、
フレーム73に「アクション 停止」を入れます。



 プレビューしてみましょう。
花火らしく見えましたが、やはり繰り返して再生されてしまいます。
 なぜでしょう?
じつはそれの原因は、スプライト「三輪」ではなく、スプライト「花火」の方にあるのです。
 では、今追加した「アクション 何もしない」と「アクション 停止」をコピーしてください。
 次に、イベントリストの上のピンクの部分を右クリックして花火(ID:12)を選択します。
スプライト「花火」の編集画面にかわります。
 一番下にあるフレーム31を反転させ、右クリックし「貼り付け」を選びます。

 プレビューすると今度は、四隅に止まってしまっていますので、消す必要があります。
フレーム61の「アクション 停止」の前に「アクション  画像を消去 消去対象:ALL」を追加しましょう。

 再びスプライト「三輪」の編集画面に戻ってプレビューしましょう。
しばらくの間残るものの、花火の残像として使えそうです。
 スプライト「三輪」のタイムラインは、フレームを73使用していることを覚えておいてください。

 メイン編集画面に戻ってください。
この花火を打ち上げてみましょう。
 その前にまず、ロード画面を消すための「アクション  画像を消去 消去対象:0」を先頭に入れておきます。
まだ、何もイベントがないイベントリストの最初のフレームの値はいくつですか?
1の人は、2にしてください。
 ここでは、そのやり方を書きませんので、どうしても判らない人は二年生一学期を復習してきてください。
 フレームが2になったら、↓のようにイベントリストにスプライト「三輪」を追加します。



 プレビューしてみてください。 通常画面にしてフレームカウントを73にした意味がわかったでしょうか。
 固定画面+「アクション 何もしない 73」を頭の中でシミュレーションし、比べてみてください。

 理解できたら、ロールバックし、あと二発打ち上げましょう。
 終わりには、「アクション 停止」を忘れずに。
数値は任意でいいですが、サンプル通りにしたい人は↓を写してください。




 それでは、プレビューしてみましょう。↓はそのフラッシュです。


◎プロジェクトファイルsample31.pfl


 これが花火か?三輪か?という話は置いといて、
スプライトとロールバックの使い分けは理解できてきましたか。
 それでは、ここまでのプロジェクトファイルをhanabi.pflと名前を付けて保存してください。

 一学期はこれで終了です。

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